UECda-2019

大会について

大貧民(または大富豪)は、我が国で最もポピュラーなトランプゲームのひとつでしょう。 このゲームは、1960年頃に日本で生まれたと言われており、海外ではほとんどプレイされていないようです。 本大会は、その日本固有の人気トランプゲームである大貧民を、人が直接プレイするのではなく、プレイするコンピュータプログラムを作成して持ち寄り、対戦させる大会です。

情報系の学問に馴染みのない皆さんには、ご自分の頭の中にある大貧民のプレイの仕方を、アルゴリズム(問題解決手順)として正確に書き下していただき、プログラム化していただくことで、情報系の学問の基礎に親しんでいただきたいと思い、本大会を企画致しました。 また、プログラミングの腕に覚えのある皆さんには、会場で、是非、ハイレベルな戦いを繰り広げていただきたいと思います。 本大会では、プログラム同士の高速対戦を行いますので、配布されたカードの良し悪しに左右されない、プレイのアルゴリズム本来の優劣を競うことができます。

本大会で実際に使用するプログラムの詳細につきましては、本サイトの当該ページをご参照下さい。 ここでは、その概略だけを申し上げます。 本大会で使用するプログラムには、カードの配布や場の管理を行うサーバプログラムと、プレイヤーに対応するクライアントプログラムの 2種類があります。 そして、5人のプレイヤーに対応する5つのクライアントプログラムを、サーバプログラムにつないで対戦を行っていただきます。 それらのプログラムのソースコードは、本サイトで公開しておりますので、ダウンロードしてお使い下さい。

また、本大会にはプログラムがまったく組めない方も参加することができます。 開催日に、会場のUECに直接お越しいただき、実行委員の電通大生と相談していただければ、ご自分のプログラムをその場で準備することができます。 ただし、その場合はプログラムをゼロから組んでいる時間はありませんので、標準プログラム(クライアント)に修正を加える程度のことしかできません。 しかし、そのようにしてどなたにもご自分のプログラムを準備できるようにしてあります。

このように、いろいろな楽しみ方ができる大会ですので、大貧民がお好きな方は、是非、奮ってご参加下さい。